皮膚がピリピリして顔が痒いのは更年期障害?更年期のかゆみや湿疹の皮膚トラブルの対策は?

 

更年期になると、肌の乾燥がひどくなり、顔のかゆみや湿疹などの皮膚トラブルに悩む人が多いのではないでしょうか。今まで気にならなかった人も、普段使っている化粧品が突然合わなくなり、顔が赤く腫れてピリピリしたり、皮膚に湿疹が出てそのかゆみをがまんできずかきむしってしまったり…。

気がつくと、肌の感触も以前と違ってガサガサで、水分はいったいどこへ?と悲しくなりますね。とくに目立ちやすい顔は、女性にとって最も気になる部分。その日の肌の調子で、気分は上がったり下ったりするもの。

できるだけ気持ちよく過ごせるように、セルフケアで症状を緩和していきましょう。

更年期のかゆみや湿疹の原因は?

更年期になると、肌が女性ホルモンのエストロゲンの減少によって大きく変化皮膚の水分や弾力を保つタンパク質のコラーゲンやエラスチンも減少して、肌が乾燥してかさつきがちになります。

肌が乾いて水分量が低下することで、肌のバリア機能が落ちてしまう。こうして肌が守られずに常に刺激を受けやすく、皮膚がピリピリしたり湿疹やかゆみなど皮膚トラブルが起こるのです。

 

さらに年齢とともに、肌の生まれ変わりのターンオーバーのスピードが遅くなります。古くなった角質がはがれ落ちずに表面にたまって角質層が厚くなるため、肌がゴワゴワして乾燥するという潤いのない状態に。元々乾燥肌の人は、更年期の肌のスキンケアはとくに重要ですね。

 

更年期の皮膚トラブルのセルフケア

皮膚の乾燥を防ぐことでかゆみや湿疹を緩和させていきましょう。

 

洗顔・入浴はなるべくぬるま湯でやさしくなでる程度に洗う

朝の洗顔は洗顔料は使用せず、ぬるま湯でも充分です。気になる時は、化粧水をつけたコットンでやさしくこすらないように拭き取るとさらにスッキリします。お風呂も体全体をタオルではなく、手でやさしくなでるように洗うと肌にやさしい。

 

化粧品を見直してみる

保湿が足りないか、過剰に保湿しぎていないか見極めが大切。保湿が足りずに乾燥している場合で使用している化粧水や美容液などに問題がなければ、さらに保湿の高い敏感肌用のクリームやオイルを追加して。保湿のためとはいえ、つけすぎには注意。

今まで保湿に重点を置いていて皮膚のかゆみや湿疹が起きている場合は、化粧水+乳液(クリームやオイル)などシンプルなスキンケアに変更を。肌断食として一旦すべてやめてみる方法もありますが、肌本来の潤いが出て改善される人とさらに乾燥して悪化してしまう人がいて、判断が難しいところです。

 

紫外線から肌を守る

長時間紫外線を浴び続けることは、皮膚にとってはダメージが大きい。肌の老化、乾燥肌、バリア機能低下、しわやくすみ、たるみの原因にもなります。

夏は意識して日焼け止めを塗る人は多いですが、更年期は皮膚トラブルが出やすいため、1年中紫外線対策が必要。神経物質になる必要はありませんが、肌にやさしい日焼け止めを常に塗ることを忘れないでくださいね。おすすめは子供用のものです。

 

睡眠はしっかりとる

寝不足は肌によくないことはよく知られていますね。なぜ眠りが大切かというと、肌の再生を促す成長ホルモンが分泌されるのです。この成長ホルモンが肌の潤いを保つコラーゲンを生成

コラーゲンが減少傾向の更年期は、体を休めるためにもしっかり眠ることが、皮膚のかゆみや湿疹の改善になります。

 

積極的に肌にいい栄養素を食事でとる

体の内側から栄養素を取り入れ皮膚を良好に保ちましょう。

  • ビタミンA(皮膚の潤いを保つ)

 卵・乳製品・レバー・サバ・イワシ・人参・小松菜など

  • ビタミンB群(皮膚の保護や新陳代謝を促進)

 牛肉・豚肉・鶏ささみ・いわし・うなぎ・玄米・大豆・納豆など

  • ビタミンⅭ(免疫力を高めコラーゲン生成)

 ジャガイモ・トマト・ブロッコリー・ピーマン・キウイフルーツなど

  • ビタミンE(皮膚の抗酸化作用)

 アーモンド・マカデミアナッツ・白ごま・カボチャ・モロヘイヤなど

  • βカロテン(活性酸素除去)

 ニンジン・ほうれん草・カボチャ・春菊・小松菜・パセリ・モロヘイヤなど

  • タンパク質(皮膚の再生)

 牛肉・豚肉・鶏肉・レバー・魚・卵・牛乳・乳製品・大豆・豆腐・納豆など

※手軽にサプリメントで補うのもおすすめ。エクオールはエストロゲンを活性し、女性ホルモンの働きをすることで注目されています。     

 

まとめ

いかがでしたか?いずれにしても、かゆみや湿疹がひどい状態の場合は、すぐに皮膚科か婦人科で診療を受けてください。病院の薬や治療で症状がすぐに落ち着くこともありますから。

更年期は心が大きな変化を迎えるのと同時に、体とその一部の肌もとても敏感になりますね。でも、気長に一歩ずつ、焦らずに進むしかありません。

 

迷路に入り込んだ気持ちになる時もあって、まるで大人の第二の思春期のようなもの。いろんな変化にとまどいながらも歩いて行くと、自分も少しずつ変わっていく。あきらめずに進みましょう。

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