更年期になると、社交的だった人でも、人との会話がとたんに億劫になって面倒に感じてしまうことが多いです。それまでは楽しみだったはずのランチの約束の準備さえ、なんだか気が進まない…。
更年期は、感情の変化が大きいので、人の愚痴話も聞く余裕がなくなり、愚痴ばかり言う人と一緒にいることが苦痛に思えてきませんか？今まで聞き流せていたはずなのに、もう耐えられないとその場を離れてしまいたくなるほどに。
更年期の心の変化は、同時に人間関係を見直すことになる時期。自分自身の心の変化に合わせながら、気持ちを整理してうまく乗り切っていきましょう。
会話や人付き合いが面倒な時無理をしてまで人に合わせない
仕事は職場での付き合いと割り切って、会話には当たり障りのない範囲で参加して。必要以上に相手の仕事や家庭の愚痴や悪口に付き合うことはありません。
愚痴を話す相手も、話をひたすら聞いてくれる人を求めていて、それを許すとあなたは結局愚痴ばかり聞かされてしまうでしょう。あなたまで気持ちが落ち込んだり、よくない影響を受けてしまわないように。
子育て中の場合、子供の親同士の人間関係もありますが、必要最低限のお付き合いにとどめて。子供は子供、親は親と区別して考えましょう。
ラインなど頻繁にやり取りすることに疲れていたら、ここで距離を置いてみるのもいい。もしかすると、自分でも気づきながら、相手に遠慮して無理やり会話を続けようとしているかもしれませんね。
でも、それが本当に必要か見直してみて。あなたが距離を置く意思表示をした後に離れてしまう関係は、それ以上続ける必要がないということ。心配は不要です。
時間は自分ひとりのために使おう
人に会うのが億劫な時、気分転換はひとりでもできます。体を休めながら、気ままに時間を過ごすのがいい。
あなたは何が好きで、何をしたいですか？もしかしたら、仕事や家事で忙しい毎日で忘れていることが多いかもしれません。
この機会にもう一度振り返ってみて。簡単にリストを作って、それを手掛かりに一つずつやってみる、なんて楽しいですね。リストは随時チェックして、思いついたらどんどん更新していきましょう！
外出もひとりで気軽にできる時は、積極的に出てみるのはおすすめ。買い物もいいですが、音楽好きならコンサート、絵画に興味があれば美術館めぐりなど、気分転換には日常と少し離れた空間で時間を忘れることがポイント。
心の許せる人に話を聞いてもらう
あなたが安心して心を許し、甘えられる人に話を聞いてもらいましょう。昔からの友人や友人以外でも、親や親せき、または更年期について学ぶサークルなどの仲間でもいいですね。気の合う人に限定して。
遠く離れている人であっても、連絡を取り合うだけで心の支えになります。年齢が近い人の場合、同じように更年期の悩みをもっているかもしれません。年上の人なら、経験からよいアドバイスがもらえて、あなたにとってヒントになることも。
そして、友人と距離を置く時には、元気になったらまた会えるように、状況を伝えて理解してもらっておくこと。とにかく更年期の人間関係は、自分にとって本当に必要かどうか問われる時期と言ってもいいでしょう。
なぜなら、不毛な会話を続けることに、心が耐えられなくなっているから。ただなんとなく人付き合いが億劫で面倒くさいと感じているわけではなく、そこにはちゃんと理由があるのです。
まとめ
- 愚痴や悪口ばかり話す人とは距離をおく
- 子供の親同士の人付き合いも最低限にとどめる
- 頻繁にやり取りをするラインなどSNSも無理がないか見直してみる
- 自分のやりたいことのリストを作り一つずつやってみる
- 日常とは少し離れた空間で気分転換する
- 心の許せる人に話を聞いてもらう
- 友人と距離を置く場合は元気になった時に会えるように状況を伝えておく
いかがでしたか？更年期の心の変化は、人付き合いにも大きく影響します。人に会うことが億劫となり、会話も気持ちと裏腹な時には、相槌を打つことさえ面倒に感じるから。
それは、若い時には見過ごしてきた自分の気持ちを、もうごまかしきれないということ。今までは、人間関係を優先して、我慢してきたかもしれませんね。
でも、これからは自分をもっと大切にしなさい、と体が伝えようとしているわけです。ここで気づかずに無理し続けると、心と体のバランスが崩れてしまう。
時期はひとそれぞれ違っても、更年期は必ず終わりがきます。それまでこの冬の時期に、充分に体を休めて、今後の自分の人生に備えて。
あなたはこれまで家族や仕事のためにがんばってきたのですから、更年期に「お疲れさま」と自分を甘やかして解放してあげてください。人間関係だけでなく、自分も常に変化している。その変化の中また新しい出会いが待っているでしょう。
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