更年期障害のホットフラッシュで汗だく!この汗いつまで続くの?

 

更年期障害といえば、代表的な症状とも言える「ホットフラッシュ」多量の汗。多くの女性の悩みの1つです。

「ホットフラッシュ」とは、主に更年期障害ののぼせ」や「ほてり」、「多量の発汗」の症状のこと。季節や状況に関係なく、突然、体がまるで沸騰したようにカーッと熱くなって、滝のような汗をかいてしまい、そのたび周囲の人に気づかれないよう汗を拭うのに苦労しますよね。

 

汗だくで服がぐっしょりになるほどなのに、自分でコントロールができないので、精神的なストレスも大きい。

「いつまでこれが続くの??」と嘆きたい気持ちになってしまいます。人の目を気にしすぎて外出が憂鬱になりがち。では、これからホットフラッシュの原因や対処法など紹介していきますので、いっしょにみていきましょうね。

 

更年期の汗が止まらない原因とは?

更年期障害のホットフラッシュは、卵巣機能低下により、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激な上昇や下降を繰り返すため、自律神経がこの急激な変化の影響でバランスを崩すことが原因。

体温を一定に維持している自律神経が不安定になると、血管の収縮・拡張の調節ができなくなり、その結果、体中が血行不良となり血液循環に問題が起こる。

 

血管の収縮により体が冷え、今度は冷えた体を温めようと血管が拡張されます。この一時的・過剰な拡張により、体が必要以上温められ、異常に熱くなった体の体温を下げるため多量の汗をかく、これが「ホットフラッシュ」のしくみ。

 

更年期のいや~な汗はいつまで続く?

更年期の4割から8割近くの女性が経験すると言われるホットフラッシュ。ホットフラッシュが続く時間は、30秒から5分以内が一般的ですが、長い時は30分近く続くこともあります。

頻度は、毎日5~7回から週に2,3回などさまざまです。ホットフラッシュの期間もそれぞれ異なりますが、一般的には閉経後は落ち着く傾向で平均は発症後5年ほど

 

閉経を挟んだ前後約10年間「更年期(約45~55歳)」の期間中で症状が治まる人もいれば、中には閉経後10年以上続く人も。10年以上となると長期戦ですね!更年期障害とうまく付き合っていく方法を見つけることが必要。

 

更年期の汗は臭う?

更年期の汗は主に胸から上の上半身に集中します。女性ホルモンの分泌低下に伴い、自律神経の体温調整がうまくいかず発汗の量がどっと増えてしまうのです。

体を動かして全身から自然に出る汗は、どちらかというと水のようにサラッとして臭いも少ないのですが、更年期のホットフラッシュの汗は量が多く集中して出るため、ベタついて臭いも強い。

 

特に首は熱がこもり、汗が出やすく臭いやすい。加齢臭も首の後ろから臭いを発しますね。首のまわりの汗はまめに拭き取って臭いを防ぎましょう。

ホットフラッシュの突然の汗はどうしたらいいの?

涼しくなれるように薄着になり楽にする

できれば、涼しい場所へ移動して衣服の調整をしてください。冬場だとほてりの後、急に体が冷える場合もあるので、予備で羽織れるものを用意しておくと便利。日頃から脇汗パッドを利用すると、いざという時にも汗で慌てなくていいですね。

 

首の裏を冷やして体温を下げる

汗拭きシートやウェットティッシュを首に当てましょう。同時に脇の下も冷やすとさらにいい。すぐには汗が止まらないかもしれませんが、何枚か用意して一緒に汗を拭きとりましょう。汗を拭きとるのはタオルもいいですが、手ぬぐいがあると濡らしてもすぐに乾き、首にも巻きやすいのでおすすめ。かわいいデザインの手ぬぐいがたくさんありますよ。

 

冷たい飲み物を飲む

氷入りの水などを飲んで、体の中から冷やすことで体温が下がりやすくなります。冷たいからとカフェインを含むアイスコーヒーなどは避けてくださいね。

 

慌てずに深呼吸

呼吸を整えるように、心が落ち着くまで深く深呼吸してみて。この時に好きなアロマテラピーのエッセンシャルオイルをハンカチやティッシュに数滴垂らしてから、香りをゆっくり嗅ぐとリラックスできますよ。おすすめは、ゼラニウム、ラベンダー、ローマンカモミール。この3種類をブレンドしても単独でそれぞれ使用しても効果的。

 

更年期のホットフラッシュを上手に乗り切るには?

  • 散歩など体を動かす習慣を身に付ける

定期的な運動はホットフラッシュの症状を和らげます。不眠にもよい。

 

  • 体を冷やさないように心がける

体が熱くなるからと日頃から冷たい飲み物ばかり飲まず、温かい飲み物や食べ物を意識して取るようにしてください。砂糖は体を冷やすため、なるべく控えて。

 

  • タバコやカフェイン、アルコールは避ける

どれもホットフラッシュを悪化させる原因となります。

 

  • 吸汗速乾性に優れた肌着や衣類を着て汗のストレスを減らす

最近ではスポーツ用品以外にも、女性用のおしゃれな衣類やパジャマなど種類が増えてきましたね。着心地も重要

 

  • お風呂は湯舟につかりリラックス

シャワーだけですませず、湯舟の中で体を温めることが大切。マッサージをすると血液循環がよくなります。

 

まとめ

私は、ホットフラッシュと聞くと、以前いた職場で更年期のホットフラッシュの真っ只中にいた先輩が、「もう、HOT FLASH!!って大きく文字が書かれたTシャツを着て出勤しようかな」と笑いながら話していたことを思い出す。

毎朝同じ時間になると暑そうにして、扇風機に当たりながら体を冷やしていたのですが、今になって、私もその時の苦労がわかるような気がするのです。

 

電車の中では、真冬にコートを脱ぎ捨て、周りの目を気にしながら、汗をひたすら拭く様子をコミカルに話していた先輩。私も見習って、笑い話として人に話せるようなユーモアを持ちながら、更年期を過ごしていきたい、とそう思います。先輩は元気かしら?

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